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2008.10.31 一部加筆訂正しました。

<本文>

いよいよアメリカ大統領選挙が迫ってきました。

どちらの候補が勝つにせよ、これからの4年間は「茨の道」であることは間違いなさそうです。

泥沼化したイラク戦争にどう始末をつけるのか? アフガンに兵を送るのか?
そして何よりも先ず金融恐慌からの大不況にどう対処するのか?

どちらの候補も政策がどうこう、アメリカという国のビジョンどうこうでは無く、ひたすら自分の名前を有権者に刷り込むことに大忙しと言う感じで、残念ながらこの有事を引き受けて立つ力量があるようには小生には感じられません。

オバマ候補は確かに演説はうまい。でも演説のうまい人間が必ず高潔な人格を備えているか?と問えば答えは「否」。

かつてのアドルフ・ヒトラーも演説の名手でした。わが国の小泉純一郎も名人クラスの話術の持ち主でした。しかしながら彼らが行なってきたことを振り返ってみると、ヒトラーは歴史上に残る大虐殺を行い、小泉はかつての日本という良き社会をぶっ壊した・・・・・。

以前にも書いたかもしれませんが、「口のうまい奴は要注意」です。彼らは言葉巧みに我々を催眠術にかけてしまいます。孔子先生がおっしゃっているとおりです。「巧言令色スクナシ仁」・・・・と。

少し話は変わってしまいますが、小生にとっての古き良きアメリカのイメージは、まさに「ジョン・ウェイン」。多少ヤンチャで礼節に欠けるところはあるかもしれないが、正直で裏表が無く、気は優しくて力持ちの底抜けに陽気なタフガイ。

第二次大戦でこのアメリカに負けた日本が、憎っくきアメリカに惹きつけられたのは、まさにこの理想主義的な正義漢としての姿があったからではないかと思うとります。

そんな偉大なアメリカはどうしちゃったんでしょう・・・・。今のアメリカは権謀術数がはびこり、自分の金儲けのためには他の多くの人間がどれほど苦しもうと知ったこっちゃ無い・・・・。

小生はこの古き良きアメリカを堕落させたもののひとつに、資本崇拝(カネこそ全てという価値観)が、そしてもうひとつにマスメディアの無節操な強大化とディベート(討論, 論争)重視の風潮があるんじゃなかろうかと思うとります。

ディベートは「討論, 論争」などと訳されますが、その実態は議論の相手を打ち負かすことをその目的としているというのが大いなる間違いのはじまりです。

議論するということは、異なる意見を持ち寄り交換することで物事の本質や真実に迫ることや、問題に対して最も適切な対処方法を見つけ出したりするために行なわれるものであったはずです。それがこのディベート(討論, 論争)なるものが徐々に侵食してきて、議論の本質はどこかに追いやられ、今や議論相手をやりこめるための弁論技術として認識されるようになっています。

アメリカの大学や大学院などではこのディベートに関する授業が行なわれています。自分の意見を正々堂々と発表することができるようにするという教育は正しいものだと思いますが、それが行き過ぎて、今や議論で相手を制圧する技術としてそれを教える・・・・・。これはいかがなものかと思います。

こうした教育を受けて多くの弁護士などが登場します。裁判では真実の追究・解明などは二の次となり、警察や検察の些細なミスを徹底的に追求して訴追自体を無効にもっていくような弁護活動が花盛り・・・・。そして容疑者被告から莫大な報酬を得る・・・・。

かつてのフットボールの名選手であり俳優でもあったO・J・シンプソンが妻を殺害した事件(O・J・シンプソン事件)なども、結局真相解明とはまったく別の黒人差別問題に話がすりかえられて、限りなく黒に近い状況であったにもかかわらず結局は無罪判決となったケースにその一端が垣間見えます。
(このとき弁護士が受け取った報酬は5億円といわれています。:Wekipediaより)

横道にそれてしまいました。話を元に戻しますね。


オバマ氏は多少はましな人間かと思っていましたが、今回のゴールデンタイムのテレビジャックという手法をみると、口では「Channge」と唱えていながら、やっていることは旧態依然、というよりそれに輪をかけた金権選挙を展開しています。この事実ひとつとっても「オバマのChanngeはどこか嘘くさいぞ・・・・。彼が大統領になってもアメリカは何にも変わらない。政治的リーダーもマスコミも結局はマネーに支配されたままか・・・・・。」という失望にも似た気分になりました。

結局オバマ氏もこのディベート技術を磨きに磨いた弁護士あがりの政治家であるということなんです。いくら耳障りの良い言葉を並べられても、テレビ討論でマケイン氏を圧倒しても、それはただそれだけの浪費される言葉・・・・。本当の信念や気概はなかなか見えてきません。

やっぱり男子たるもの、「不器用ですから・・・・・」の高倉健のように、また「男は黙ってサッポロビール」の三船敏郎のように、言葉少なくともその生き様・背中で己の信念を語って欲しいものだと改めて思いました。

おっとまた話が逸れてしまいました。kao05

オバマ氏について言えば、アフリカ系アメリカ人として、有形無形の差別を乗り越えてアメリカンドリームの実現の最終形として、どうしても大統領になりたいんだ・・・・という気持ちは強く伝わってきます。が、大統領になって何をやりたいのかはほとんど伝わってきません。彼の「Change」というスローガンの向こうには一体どんな国づくり・世界秩序へのビジョンがあるのでしょうか・・・・・・。

自分が世界の覇王になるということが最終目標だとすれば、オバマは見せかけ口先だけで中味はカラッポ・・・・。もしそうだとすれば、この先かなり大変なことになりそうな予感がします。


一方のマケイン氏。今日見たニュースでは、ニューメキシコの軍の基地でフライト・ジャケットに身を包み、軍人マケインをアピールしていました。そして「戦おう、戦おう、祖国の名誉のために戦おう!」と聴衆を煽動していました。

マケイン氏も何がやりたいのか良くわかりません。戦うって何に対して戦うのか?このニュースではそれには触れていませんでしたが、戦争によってアメリカ経済を立て直そうという腹づもりなのかな・・・・と一瞬思いました。

その場その場の聴衆に対して受けのいい事を場当たり的に言っているだけなのでしょうか?それとも本気で今以上に戦争を拡大するつもりなのでしょうか?

ベトナム戦争で捕虜になり帰還した英雄だということですが、その発言や態度に人生の重みというか、経験に裏打ちされた年寄りの知恵みたいなものは感じられません。

こう見てくると、両候補とも平時の大統領候補ではないかという感じがします。


世界大恐慌か!というこの世界的な有事の時に大統領として強力なリーダーシップ(自国アメリカのみならず、世界という場で)をとっていくだけの人間力があるのだろうか? 小生なんぞはちょっと心もとない感じがしてしょうがありません。

どこか、全てにおいてタイミングがずれていて、いろいろな事が悪い方悪い方へと流されていっているような嫌な感じがします。

もし黒人候補のオバマ氏が蓋を開けてみたら結局は人種的要因で敗れ、年寄りのマケイン氏が大統領になったものの病に倒れ、ミスコン出身のペイリン副大統領がこの世界的有事におけるアメリカのリーダーになったら・・・・・・・・・・。考えただけでも末恐ろしくなります。<いろいろな事が悪い方悪い方へと流されていっているような嫌な感じ>とは例えて言えばこのようなことです。


これは日本でも同じです。麻生総理は巷間伝えられていたほど経済に詳しくないという感じがしています。にもかかわらず、自分でも周りでも「経済の麻生」みたいな空気の中で、経済対策なるものを打ち出していますが、どこかピントはずれで、なおかつ優先順位のつけ方にも疑問符がつくし、何と言ってもスピード感がありません。

もう少しましな経済ブレーンがついてくれると良いのですが、プライドが高く、自分が経済通だと過信している麻生氏はブレーンの言うことなど聞かないのかもしれません。こういう状態が実は一番危険なのかなとも思います。

知ったかぶりは大やけどのもと・・・・。

無知の知を知ることこそ最も大切だとソクラテスは言っていますが、2500年経っても人間はちっとも進歩していないということなのかもしれませんね・・・・・。ウーームうーん

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