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2009.01.03
1970 C.C.R. 「Who'll Stop the Rain 」
1月3日。曇り時々雪。この3が日は穏やかに過ぎました。Uターンラッシュも始まってお正月気分もそろそろ終わりでしょうか・・・・。小生はもう少しお雑煮を食べていたいと思っています。
さて、昨年はポップ・ミュージックをご紹介することが多かったのですが、今年は60年代後半から70年代のロック・ミュージックをご紹介していきたいと思っています。
その2009年第一弾としてご紹介したいのが、Creedence Clearwater Revival(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)略称C.C.R.であります。日本で「ロマンチックが止まらない」でブレイクしたC.C.B
というバンドがありましたが、これは明らかにC.C.R.を意識したネーミングだったのだと思います。
そのC.C.R.ですが、そのメジャーな活動期間は1968年〜1972年のわずか5年間でした。しかしバンドの母胎は1959年にジョン・フォガティ、スチュ・クック、ダグ・クリフォードの3人で結成されたブルー・ベルベッツに始まります。後にジョンの兄のトム・フォガティが加入し、1967年にバンド名をGOLLIWOGS(ゴリウォッグス:コワモテな奴等)と変えてサンフランシスコのローカル・レーベルからデビューしました。
しかしこれまたパッとせず、1967年12月にバンド名をクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルと改めます。そして翌1968年9月に発表したデビュー・シングル「スージーQ」が全米シングル・チャートの第11位にまで上昇するヒットとなり、一躍脚光を浴び始めます。以後「プラウド・メアリー」、「バッド・ムーン・ライジング」、「グリーン・リバー」、「フール・ストップ・ザ・レイン」、「ルッキン・アウト・マイ・バッグ・ドア」、「雨を見たかい」などが次々とヒット・チャートの上位を独占し、アルバムでもデビューLP『スージー・Q』、以後『グリーン・リバー』、『コスモズ・ファクトリー』、『ペンデュラム』などの傑作を残しました。

しかし、最高の人気を得、高い評価を受けたC.C.R.も1971年、トムがソロ活動に入るために脱退した1971年頃からバンドとしての活動は停滞。その後メンバー個々の活動が目立ち始め、1972年10月正式に解散に至ります。
正直言ってシンプル・イズ・ベストを地で行ったスーパー・バンドだというのが小生の評価です。1970年代初頭、ロック・ミュージックがサウンド重視・アレンジ重視という方向に向かう中で、アメリカのルーツとも言えるブルースやカントリー&ウエスタンをその音楽性の基盤に据えて、力強く土の匂いがするようなジョン・フォガティのボーカルがグイグイ引っ張って行く形のC.C.R.サウンドは、まさに地に足の着いた安定感があります。このあたりがイギリスのロック・バンドとはまた違った、アメリカン・ロックというものを感じさせてくれます。
名曲目白押しのC.C.R.ですから、1曲だけご紹介して終わりというのはちょっと無理な相談です。ということで、今回は「雨」つながりで1970年発表の名盤『Cosmo's Factory』から「Who'll Stop the Rain 」、1971年発表の『Pendulum』から「Have You Ever Seen The Rain 邦題:雨を見たかい」をご紹介したいと思います。
1970 C.C.R. 「Who'll Stop the Rain 」
しかしどう聴いても、南部の兄ちゃんとしか聴こえないジョン・フォガティのボーカルやサウンドなのですが、実はメンバー4人ともカリフォルニア生まれカリフォルニア育ちの大学生・・・・インテリだったんですな。何とも意外ですが、それは作品に色濃く表れているようです。
CCRの曲作りを一手に引き受けていた実質的なリーダーのジョン・フォガティは正に硬派・社会派の男で、自分の作る歌のテーマは社会批判だったり恵まれない運命の男だったりで、好いた好かれたといったような内容の曲は皆無のようです。
このフール・ストップ・ザ・レインもちょっと聞くと「この雨いつになったら止むんでしょうね」といった抒情詩的なものに感じられますが、ウラにあるのは当時のベトナム戦争への批判です。この「雨」は北爆(アメリカが当時の北ベトナム=現ベトナムの北部=を爆撃したこと)のナパーム弾を象徴していて、タイトルは『誰が北爆を止めさせるのだろうか』という意味だと思われます。(S.Hideさん なつメロ英語オールディーズより)
「Have You Ever Seen The Rain 邦題:雨を見たかい」の「雨」も全く同様に北爆のナパーム弾を意味していると言われています。実際ジョン・フォガティは「ベトナム戦争への出兵の経験」を持つ異色のミュージシャンでありました。その経験から書かれた反戦メッセージ色の濃い曲は、当時のアメリカにあっては過敏に反応され、放送禁止の対象にもなったようです。
1970 C.C.R. 「Have You Ever Seen The Rain」
当時の小生は中学生。そんなことは何にも知らず、単純にC.C.R.の音楽世界に浸っていました。最初に買ったシングルが「プラウド・メアリー」で、2枚目が「ダウン・オン・ザ・コーナー」でした。「プラウド・メアリー」はシンプルでストレートなロックンロール、「ダウン・オン・ザ・コーナー」は陽気で南部的なカントリー・ロックだという印象でした。
その後高校時代はジャズに走ったこともあってあまり聴く機会も無かったのですが、以前にもお話しましたが、大学受験で上京したとき友人のM君の兄貴さんのマンションにお世話になったとき、『Cosmo's Factory』のLPを見つけてたちまち虜になってしまいました。しかしその時も彼らの音楽に政治的なメッセージが含まれているとはちっとも気付きませんでした。それだけ日本人は幸せに暮らしていた・・・・ということなのかもしれません。
BEATLESを軸に洋楽シーンを見てみると、1967年には「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」が発表されロック・ミュージックの大革命が起こりました。そして1970年には「LET IT BE」が発表され、ロック・ミュージックはひとつの頂点を迎えます。このような時代を駆け抜けたCreedence Clearwater Revivalは、ビートルズと並び称される、まさしくアメリカにおけるもう一方の雄でありました。
さて2009年を迎えてもアメリカは今なお戦争をし続けています。世界中からブーイングを浴びせられようとお構いなく、力による制圧を第一義としている姿を何度も見せられてきました。イラク戦争が失敗に終わり、対テロ戦争の舞台は再びアフガニスタンに移ろうとしています。またイスラエルは年明け以降毎日ガザ地区への爆撃を行い、多くのパレスチナの一般市民が巻き込まれています。
太平洋戦争で東京大空襲のような無差別爆撃に使われたナパーム弾(焼夷弾)。それがベトナム戦争でも使用され、その後クラスター爆弾に姿を変え、湾岸戦争・イラク戦争などで使われています。これらが雨あられと降り注ぎ、多くの一般市民が犠牲になってきました。一体「誰がこの雨をとめるのでしょうか?」 オバマ大統領への期待は高まるばかりです。
さて、昨年はポップ・ミュージックをご紹介することが多かったのですが、今年は60年代後半から70年代のロック・ミュージックをご紹介していきたいと思っています。
その2009年第一弾としてご紹介したいのが、Creedence Clearwater Revival(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)略称C.C.R.であります。日本で「ロマンチックが止まらない」でブレイクしたC.C.B
というバンドがありましたが、これは明らかにC.C.R.を意識したネーミングだったのだと思います。
そのC.C.R.ですが、そのメジャーな活動期間は1968年〜1972年のわずか5年間でした。しかしバンドの母胎は1959年にジョン・フォガティ、スチュ・クック、ダグ・クリフォードの3人で結成されたブルー・ベルベッツに始まります。後にジョンの兄のトム・フォガティが加入し、1967年にバンド名をGOLLIWOGS(ゴリウォッグス:コワモテな奴等)と変えてサンフランシスコのローカル・レーベルからデビューしました。
しかしこれまたパッとせず、1967年12月にバンド名をクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルと改めます。そして翌1968年9月に発表したデビュー・シングル「スージーQ」が全米シングル・チャートの第11位にまで上昇するヒットとなり、一躍脚光を浴び始めます。以後「プラウド・メアリー」、「バッド・ムーン・ライジング」、「グリーン・リバー」、「フール・ストップ・ザ・レイン」、「ルッキン・アウト・マイ・バッグ・ドア」、「雨を見たかい」などが次々とヒット・チャートの上位を独占し、アルバムでもデビューLP『スージー・Q』、以後『グリーン・リバー』、『コスモズ・ファクトリー』、『ペンデュラム』などの傑作を残しました。

しかし、最高の人気を得、高い評価を受けたC.C.R.も1971年、トムがソロ活動に入るために脱退した1971年頃からバンドとしての活動は停滞。その後メンバー個々の活動が目立ち始め、1972年10月正式に解散に至ります。
正直言ってシンプル・イズ・ベストを地で行ったスーパー・バンドだというのが小生の評価です。1970年代初頭、ロック・ミュージックがサウンド重視・アレンジ重視という方向に向かう中で、アメリカのルーツとも言えるブルースやカントリー&ウエスタンをその音楽性の基盤に据えて、力強く土の匂いがするようなジョン・フォガティのボーカルがグイグイ引っ張って行く形のC.C.R.サウンドは、まさに地に足の着いた安定感があります。このあたりがイギリスのロック・バンドとはまた違った、アメリカン・ロックというものを感じさせてくれます。
名曲目白押しのC.C.R.ですから、1曲だけご紹介して終わりというのはちょっと無理な相談です。ということで、今回は「雨」つながりで1970年発表の名盤『Cosmo's Factory』から「Who'll Stop the Rain 」、1971年発表の『Pendulum』から「Have You Ever Seen The Rain 邦題:雨を見たかい」をご紹介したいと思います。
1970 C.C.R. 「Who'll Stop the Rain 」
しかしどう聴いても、南部の兄ちゃんとしか聴こえないジョン・フォガティのボーカルやサウンドなのですが、実はメンバー4人ともカリフォルニア生まれカリフォルニア育ちの大学生・・・・インテリだったんですな。何とも意外ですが、それは作品に色濃く表れているようです。
CCRの曲作りを一手に引き受けていた実質的なリーダーのジョン・フォガティは正に硬派・社会派の男で、自分の作る歌のテーマは社会批判だったり恵まれない運命の男だったりで、好いた好かれたといったような内容の曲は皆無のようです。
このフール・ストップ・ザ・レインもちょっと聞くと「この雨いつになったら止むんでしょうね」といった抒情詩的なものに感じられますが、ウラにあるのは当時のベトナム戦争への批判です。この「雨」は北爆(アメリカが当時の北ベトナム=現ベトナムの北部=を爆撃したこと)のナパーム弾を象徴していて、タイトルは『誰が北爆を止めさせるのだろうか』という意味だと思われます。(S.Hideさん なつメロ英語オールディーズより)
「Have You Ever Seen The Rain 邦題:雨を見たかい」の「雨」も全く同様に北爆のナパーム弾を意味していると言われています。実際ジョン・フォガティは「ベトナム戦争への出兵の経験」を持つ異色のミュージシャンでありました。その経験から書かれた反戦メッセージ色の濃い曲は、当時のアメリカにあっては過敏に反応され、放送禁止の対象にもなったようです。
1970 C.C.R. 「Have You Ever Seen The Rain」
当時の小生は中学生。そんなことは何にも知らず、単純にC.C.R.の音楽世界に浸っていました。最初に買ったシングルが「プラウド・メアリー」で、2枚目が「ダウン・オン・ザ・コーナー」でした。「プラウド・メアリー」はシンプルでストレートなロックンロール、「ダウン・オン・ザ・コーナー」は陽気で南部的なカントリー・ロックだという印象でした。
その後高校時代はジャズに走ったこともあってあまり聴く機会も無かったのですが、以前にもお話しましたが、大学受験で上京したとき友人のM君の兄貴さんのマンションにお世話になったとき、『Cosmo's Factory』のLPを見つけてたちまち虜になってしまいました。しかしその時も彼らの音楽に政治的なメッセージが含まれているとはちっとも気付きませんでした。それだけ日本人は幸せに暮らしていた・・・・ということなのかもしれません。
BEATLESを軸に洋楽シーンを見てみると、1967年には「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」が発表されロック・ミュージックの大革命が起こりました。そして1970年には「LET IT BE」が発表され、ロック・ミュージックはひとつの頂点を迎えます。このような時代を駆け抜けたCreedence Clearwater Revivalは、ビートルズと並び称される、まさしくアメリカにおけるもう一方の雄でありました。
さて2009年を迎えてもアメリカは今なお戦争をし続けています。世界中からブーイングを浴びせられようとお構いなく、力による制圧を第一義としている姿を何度も見せられてきました。イラク戦争が失敗に終わり、対テロ戦争の舞台は再びアフガニスタンに移ろうとしています。またイスラエルは年明け以降毎日ガザ地区への爆撃を行い、多くのパレスチナの一般市民が巻き込まれています。
太平洋戦争で東京大空襲のような無差別爆撃に使われたナパーム弾(焼夷弾)。それがベトナム戦争でも使用され、その後クラスター爆弾に姿を変え、湾岸戦争・イラク戦争などで使われています。これらが雨あられと降り注ぎ、多くの一般市民が犠牲になってきました。一体「誰がこの雨をとめるのでしょうか?」 オバマ大統領への期待は高まるばかりです。
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