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3月11日。曇り時々雪。昨日の天気予報では今日は吹雪だと覚悟をしていたのですが、日中は比較的穏やかに過ぎました。しかし真夜中になって予報どおり吹雪いてきました。3時間くらいの間にあっという間に20センチほどの雪が積もりました。今除雪車が通っていきました。もう3月中旬です。地球温暖化というのは単純に気温が上がっていくだけでなく、こうした天候の変動が荒っぽくなるというのも特徴のようですね。はてさてこの先どうなるのか・・・・・。

昨日トランジスタ・ラジオ「ワールド・ボーイ」の話をしました。ネットで探してみたら画像がありました。小生が中学生の頃愛用していたラジオがまさにこれであります。この「ワールド・ボーイ」はスティーブ・マックィーンが主演した映画「栄光のル・マン」のタイアップ広告を出していて、そのポスターを当時の自室の壁に貼ってあった記憶があります。

Worldboy Radio03s  Worldboy Radio04s

※2012.6.17追記
この写真は Gopさんのブログ ・MONOMONO・「モノから思い出」 より転載させていただきました。 

ラジオ「ワールドボーイ」とそのPRポスターの写真及び記事はこちらをご参照ください。
■ Le Mans [ああPorscheへの道]

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型番はRF-858(GX WorldBoy) 1971年発売(推定) 定価 15,500円 当時としては高級品です。この機種はラジオ全体を覆うハード・プラスティック・ケースがついていて、別働品のスリープタイマーを取り付けることもできました。

しかし、全てがアナログです。チューナーは当然ながら手動のバリコン型。当然ラジオ局をプリセットしておくなどという離れ業はできません。チューニング・ダイヤルを動かしながら目当てのラジオ局の周波数に合わせるのですが、その間にはどこの電波かもわからないような、中国語なのか韓国語なのか、はたまたロシア語なのかヘンテコな放送が飛び込んできます。今ではプリセットが当たり前ですから、リモコン一つで目的のチャンネルへ飛んでくれるので、このようなどこの電波かわからないような放送を聴く機会もなくなってしまいましたね。こういうところもラジオの面白いところだったかもしれません。

今のラジオと違って、必要なのか不必要なのかわかりませんが、いろいろな機能が付いています。ダイヤル・ライト(暗闇の中でのチューニングに便利でした)とか、チューニング・メータとか、MW感度切替スイッチ(DX/LOCAL)とか、3段階のTONE調節スイッチ(NEWS・SOFT・MUSICの3段階)とか、スリープ・タイマーとか。タイマーは当然今のような電子式ではなく、機械式でその動力はゼンマイです。これは昔の扇風機のスリープ・タイマーと同じで、目的の時間までダイヤルを回すとゼンマイの力で少しずつそのダイヤルがOFFポジションに向かって動いていくものです。が、これは完全に失敗でした。

タイマーをセットして枕元にラジオを置いて眠りにつこうとすると、カチ・カチ・カチ・カチ・カチ。タイマーの音が邪魔で肝心の番組の音が聞こえません。この音に負けないくらいにボリュームを上げると、結構な音量でこれまた眠りにつくという快適な状態にはなりません。タイマーはそんなことはお構いなしにカチ・カチ・カチ・カチ・カチ・カチ・カチ・・・・・・・・・・とても眠れたものではありません。という次第で寝るときは絶対にスリープ・タイマーは使わないことにしたオヤジでありました。

そんなニキビ面の頃、良く聴いていたのこが「オールナイト・ニッポン」です。今でも番組は続いているようですが、社会人になってからは聴いたことがありません。昔を懐かしんでテーマ曲なんぞを・・・・。

1965 Herb Alpert & The Tijuana Brass 「Bittersweet Samba」


いやあ懐かしいです。初代DJの糸居五郎さんのナレーションまで入っていました。感動的です。

このテーマ曲は、トランペット奏者で音楽プロデューサーであるハーブ・アルパート(A&Mレコード社長)による「ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス」の1965年のアルバム『Whipped Cream & Other Delights』に収録ています。A&Mレコードといえば、小生の尊敬する作曲家バート・バカラック氏が所属したレコード会社で、ハーブ・アルパート社長も実にお茶目なナイスガイであります。

今から35年前にはパソコンもインターネットもありませんでした。携帯電話も当然ありませんでした。TVゲームすらもありませんでした。テレビも夜はそこそこの時間で終わっていました。そんな深夜に淋しさをやわらげてくれるのはラジオだけでした。個性溢れるDJのお喋りにクスクス笑い、新しい音楽をそこで知りました。ラジオはまさに先端文化の発信源でした・・・・・。お金が無くてなかなかレコードを買えない小生にとっては、ラジオが与えてくれた恩恵は計り知れないものがあったと、感謝の気持ちがわいてきます。「ワールド・ボーイ」大事に保存しておこうと思います。

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