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2月3日。節分です。今日は晴れのち吹雪・・・・。何だかわけのわらないような天気が続きます。今までカーッと太陽が照りつけていたかと思うと一転雪が舞い始め、あっという間に暗くなって強い吹雪になっている・・・・。浅間山は噴火するし、アメリカでは大寒波で死者が出ているとのこと。あっちでもこちでもこの地球という青い星が不安定になってきているような感じがしないでもありません。

先日札幌(北海道)の老舗デパートの丸井今井が民事再生法を申請しました。つまり倒産です。今までも何度も経営危機に直面し、最近では伊勢丹と業務提携するなどして営業を続けてきましたが、またもや行き詰ったということらしいです。丸井今井は札幌の本店のほか道内の主要都市に店舗を展開しているのですが、地方都市の店舗は閉鎖に追い込まれる可能性は高いようです。

その丸井今井に続いて、今日北海道西武が道内のデパートを閉店するというニュースが流れました。西武デパートはかつては札幌・旭川・函館で店舗展開していましたが、函館は数年前に既に閉店していて、今回の札幌・旭川の閉店で北海道内から事実上消滅する形になります。

特に札幌店は、かつては地元資本の「五番館」という由緒あるデパートでありました。東京に三越が開店した翌年に札幌に誕生したハイカラな店であったそうです。それは丸井今井誕生の10年も前のことであったそうです。あのアメリカのビッグ3のフォードの日本初の販売代理店になったのもこの五番館でした。五番館は地元水産物の仕入れ力に優れていて、札幌で最も新鮮な海産物を扱う店として、今ではすっかり有名になった二条市場などよりはるかに良質な品物を取り揃えていました。しかし販売不振が続き、1990年代に西武の傘下にはいり札幌西武と名前を変えて営業してきましたが、ここも消えてなくなる時代になった・・・・ということです。

札幌はもともとは地元資本の駅前の「五番館」、大通地区の「丸井今井」が営業していましたが、その後大通地区に「三越」が進出し、札幌オリンピックを契機に駅前地区に「東急」が、そしてススキノ地区に「松坂屋」が進出しました。更に駅前地区には「そごう」が出来、このあたりから駅前ゾーンと大通りゾーンの熾烈なデパート戦争が繰り広げられてきました。この中でススキノの「松坂屋」は早々に経営危機を迎え、その後「ヨーク・マツザカヤ」を経て「ロビンソン百貨店」として営業を続けてきました。しかしバブル崩壊後は様変わりしていきます。

まずは「そごう」が経営破綻。札幌店は消滅し「ビッグカメラ」に変わりました。北海道拓殖銀行破綻の余波を受けて「丸井今井」が経営危機に陥ります。さらに西武セゾングループが崩壊し、西武百貨店はイトーヨカードーグループ傘下となります。その後しばらくは小康状態を保ったものの、札幌駅再開発に伴い「大丸」が進出し再び競合が激化します。「大丸」の登場によって次第に駅前ゾーンの優位性が強まりますが、しかしそれは大通りゾーンの顧客を奪うだけではなく、同じ駅前ゾーンの他のデパートの顧客をも奪う黒船的存在になります。そして昨年秋以降の金融危機・世界同時不況のあおりを受けて、まずススキノ地区の「ロビンソン百貨店」が閉店しました。そして次に大通地区の「丸井今井」が倒産。その数日後に駅前地区の「札幌西武」が閉店・・・・。

何と札幌の3大ショッピングゾーンである駅前地区・大通地区・ススキノ地区でデパートが消えていくという凄まじい事態が起きているわけです。丸井今井が消えるか残るか予断を許しませんが、最悪の場合札幌地区のデパートは最盛期の半分になってしまうわけです。もちろん全てのデパートが消滅するわけではないのですが、何とも淋しい感じは否めません。(残るは、駅前地区の「大丸」「東急」、大通地区の「三越」のみ・・・・)

これが地方都市になるともっと凄まじいことになってきます。道内第二の都市旭川では、駅前に並立する丸井今井と旭川西武の両方が一気に消えてなくなる可能性が高いわけです。残るはデパートと言えるかどうかわからないですが、地場のマルカツだけ・・・・。また道内第三の都市函館では、既に西武が撤退し、今回丸井今井もなくなりそうな状況です。残るは元々は地場資本で今はダイエーグループの中合(本社:福島市)が運営する棒二森屋だけです。(これまたデパートと言えるかどうか・・・・)

北海道の経済は東京から3周遅れていると言われ、景気が良くなるときは3年遅れ、景気が悪くなるときは真っ先にやられる・・・・と言われてきましたが、まさに今回もその通りになっています。全国に先駆けて北海道からデパートが消えていきます。確かにデパート(百貨店)という業態が消費者ニーズに必ずしもマッチしなくなっているという部分もあるかと思いますが、今回起きている現象は、高級嗜好品が極端に売れなくなってきている、そういう時代になってきているということが大きいのではないかと思うんです。

デパートの稼ぎ頭は何と言っても服飾品です。それに高級ブランド品。高級ブランド品の売上もかなり落ち込んでいるとは思うのですが、それ以上に一般的な服飾品が全くの消費不振に直面していることがデパートの売上不振の最大のポイントのようです。これに対してデパ地下と呼ばれる食料品関連の売上は好調と言う話も聞きます。

となると、不況の時代は衣食住の最低限必要なモノ以外は極端に売れなくなるという当たり前のことが当たり前に起きてくるということなんでしょうね。逆に言えば、今までの経済の成長過程では、人間が生きるうえで絶対必要なモノ以外の商品をいかに買ってきたか(いかに売りつけてきたか)ということなのかなとも思います。この<人間が生きるうえで絶対必要なモノ以外の商品>要はプラスアルファ的なものこそが、人間に豊かな生活を実感するなどの満足感を与えてきたのかもしれません。例えば「音楽」や「映画」をはじめとする文化・芸術なども言ってみればプラスアルファ的なものに他なりません。

これらが無くなった状態を想像すると、無味乾燥な非人間的な社会というようなイメージが浮かんできます。人間が人間らしく生きるためには、ある程度のプラスアルファ的なるものはどうしても必要だと思うのです。しかしこれは一歩間違えば人間を過度な欲望に駆り立てることにもなります。思えば、今までは我々はあまりに必要以上にプラスアルファ的なるものに浪費をしてきたのではないのでしょうか? 中には真の価値以上の対価を払ってきたような場合も多くあったのではないでしょうか?

このような、ある意味不必要なモノを消費することで社会は発展してきたのかもしれません。それはそれで意味のあったことなのかもしれませんが、ことここに至って、そのような不必要なモノを作り・販売し・購入するという部分がゴッソリ剥げ落ちざるを得ない状況になってきているような感じがします。ですから、今までのようにこの不必要なモノを作り・販売し・購入するという一連の構造を維持しようとしてもそれは難しいのではなかろうか・・・・と思うのであります。

なかなかうまく言えないのですが、デパートが消えていくという社会現象は寂しくはありますが、その一つの現れなのかなと考えさせられております。

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