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12月23日。天皇誕生日。今日は昨日に比べれば暖かくなりましたが、それでも氷点下の世界でした。これくらいが一番この時期に似つかわしいかと思います。今晩あたりからまた雪が降り始めるとの予報でしたから、これで例年通りのホワイト・クリスマスが迎えられそうです。

今日は天皇誕生日。皇居での一般参賀がありました。小生も今までの人生で一度だけ皇居の一般参賀に出向いたことがあります。あれは今から約40年前の小学生当時、家族そろって正月に東京に旅行に出かけ、東京暮らしをしていた母方の叔父に連れて行ってもらいました。その叔父ももうこの世に無く、時の過ぎ去るあまりの速さに翻弄されているのを痛感します。

さて、本日もまたまた音楽のお話。

ここ数日はアメリカン・ニュー・シネマとその映画を代表する楽曲ということで紹介してきました。「Easy Rider」からは Steppenwolf の「Born to Be Wild」 映画「卒業」からは Simon and Garfunkel の「Mrs. Robinson」。そして本日ご紹介するのは映画「いちご白書 Strawberry Statement」から Buffy Sainte-marie の「The Circle Game」です。

映画「いちご白書 Strawberry Statement」がアメリカン・ニュー・シネマの範疇に入るのかどうかは良く分かりませんが、1970年カンヌ映画祭審査員賞を受賞したこの映画は、アメリカでの学園紛争を舞台にしたもので、まさに時代を象徴した映画として広く認識されているのではないかと思うとります。

小生が高校に入学したのは1972年でしたが、その2年前のまさに1970年には、この北海道の公立高校でも大学紛争から広がった過激な学園紛争が繰り広げられていました。小生が入学した頃にはほとんどその火は治まっていましたが、校舎のあちこちには紛争の傷跡が残っておりました。過激な対立はありませんでしたが、その雰囲気というのは小生の高校時代3年間を通じて名残りがあって、確か一度何かの規制をめぐって学校側と対立し、授業をボイコットしてかなりの数の学生が玄関前の広場で集会を開いていたのを憶えています。そういう時代でした。

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映画「いちご白書」は1968年4月、遊園地を軍事関連施設に建て直す事に端を発したコロンビア大学の学園闘争。その渦中にいたジェームズ・クーネンの体験記を基に青春映画として作られた作品です。そう言えば、ちょっと前にBS映画劇場で放送されていたんじゃなかったでしたっけ。

内容は、お気に入りの女の子への下心と好奇心から図らずも学生運動に身を投じることになったボート部の学生と、活動家の女子大生の恋愛を物語の軸として当時の社会と学生文化を描いたものですが、映画自体が作品としてどの程度のものなのかは別として、当局の一斉検挙が実行されるクライマックスはまさにドキュメンタリーのような迫力でありました。

「いちご白書」とは体制側の象徴である大学理事が「学生達の要求なんぞ、いちごについての談義みたいで取るに足らぬもの・・・・」と宣ったことに起因しているようです。

「Easy Rider」も「卒業」も、そして「いちご白書」も、既存の体制に対する個人的な抵抗(挑戦)というような図式がその底辺にあるような感じがしています。ベトナム戦争に倦み疲れた社会の閉塞感と、そんな社会を変えていこうとする、若者の意識がこのような作品をもたらしたのでしょうか?

講釈はこれくらいにしておきます。まずはお聴きください。

1970 Buffy Sainte-marie 「The Circle Game 」


この歌を作ったのは「青春の光と影(Both Sides Now)」のジョニ・ミッチェル。この曲についてもいつもお世話になっているS.Hideさんの「なつかし英語オールディーズ」に詳しい解説がありました。詳しいお話はそちらを参照いただくこととして、この曲「サークル・ゲーム」はジョニ・ミッチェルがニール・ヤングが19歳の誕生日(1964年11月12日)のときに書いた、10代が過ぎることへの嘆きを歌った Sugar Mountain にインスピレーションを受けて作った曲だということだそうです。 

ジョニ・ミッチェルとニール・ヤングはカナダのマニトバ大学の「4次元フォーク・クラブ」に所属していましたが、このクラブは21歳になると「卒業」しなくてはならず、ヤングがこの「卒業(1965年)」を迎えるにあたって、彼女がニール・ヤングのためにプレゼントしたのが この曲「The Circle Game 」なのだそうです。(このときジョニ・ミッチェルは22歳)

歌っているバフィ・セントマリーもアメリカ原住民(インディアン)の血を引くカナダ人です。自身でも作詞・作曲するシンガ・ーソングライターだった彼女ですが、一方でベトナム反戦運動やアメリカ原住民解放運動に熱心だったため、アメリカ合衆国政府の要注意人物リストに載り、レコードは発禁処分を受けるなど、実際に当局の弾圧を受けた人物であったそうです。まさに「いちご白書」の主題歌の歌い手としてこれ以上の適材はいないといった感じであります。

しかし、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤング、バフィ・セントマリーなどカナダのフォーク勢の他にも、以前に紹介した「サインはピース」のオーシャン、「ミスター・マンデイ」のオリジナル・キャストなどなど、この時代の力ナダのポップ・ミュージック界は、物凄いエネルギーを秘めていたような感じがしますね。

「ジョニ・ミッチェル」と聞いて、小生が真っ先に頭に浮かべたのが、親交のあったジャズ・ベーシストの「チャーリー・ミンガス」を追悼したアルバム「ミンガス」でした。すっかりジャズ畑にはまり込んだ小生が大学生の頃聴いたものですが、それはジャズ喫茶でかかっていた音楽で、「ジョニ・ミッチェル」はジャズ・ボーカリストだとばかり思っていました。

よくよく考えてみると、チャーリー・ミンガスはジャズ界では珍しく政治的意識の高いプレイヤーでしたし、ジョニ・ミッチェルとはそういう意味でも意気投合したのかもしれませんね・・・・・。

ジョニ・ミッチェルが「青春の光と影」やこの「サークル・ゲーム」の作者だとは、実は小生恥ずかしながら露ほども知りませんでした。超個性派であり、これだけの名曲の作者なのに意外と名前を知られていないと言う意味では、小生の大好きなイギリスのシンガー・ソングライター、レオン・ラッセルと似たものを感じますなあ・・・・・。

(レオン・ラッセルは後日必ずご紹介します。お楽しみに・・・・・)


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