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2008.09.21
鹿男あをによし 作曲:佐橋俊彦
何にも仙人の小生ゆえ、暇にまかせてテレビを見ている時間がおそらく他の方々よりも多いかと思います。テレビのモニターでもやったらいいんじゃないかと自分でも思うくらいに、テレビの前に座っているんじゃないかなあ・・・・。
数ある番組でも特にドラマが好きで、番組改変期にドラマが無くなって、適当なバラエティの特別番組なんかが垂れ流しにされると、見るべきものが無くなったという感じで、ものすごく寂しくなります。
さてそんな小生ですが、最近聴いたTVドラマのサウンドトラックで、気になるというか、非常に感動したものがあります。
それはフジTVで放送されたドラマ「鹿男あをによし」のエンディングテーマ。
映画音楽は結構難しいみたいで、最近ではドラマ独自にオリジナルの音楽を作るケースは少なくなっているような気がします。適当な既存ミュージシャンの楽曲をはめ込んだり、オリジナルと言ってもミュージシャンの新曲発表に合わせたタイアップみたいな形でお茶を濁しているケースが多いように思えます。
そんな昨今の風潮の対極にこの楽曲があります。全編オリジナルのインストゥルメンタル。
フジTVでは、かつて「踊る大走査線」でも全編オリジナルのインストゥルメンタル曲を使用して非常に支持を受けました。
ちょっと前まではフジTVのドラマは、台詞とBGMのミックスバランスが非常に悪くて、BGMが前に出過ぎというきらいがありました。せっかくの台詞がBGMでかき消されるということもしょっちゅうでした。最近は音声部門の現場の責任者が変わったのか、そのあたりが改善されてきて見ていても違和感を感じなくなってきました。
まあそれはちょっと別の話なので横に置いておくとして、この「鹿男あをによし」のエンディングテーマは歴代の映画音楽などと比べても、ものすごく秀逸な出来栄えじゃないかと思っとります。
いくら言葉で言ってもわからないですよね。というわけで動画を用意してみました。お時間と興味のある方は Please listen.
「鹿男あをによし」エンディングテーマ
「鹿男あをによし」サウンドトラック(高音質)
百読は一聴に如かずという言葉はありませんが、もう聴いてもらえばお分かりですよね。
カッチリ計算し尽くされた構成と疾走感溢れるリズム。 重厚なオーケストレ-ションの中で自由奔放に奏でられるシンセサウンド。強烈なインパクトを与えるアクセント。もう言うことは無い・・・・ってな感じです。最初に度肝を抜き、中間部に穏やかな旋律をはさんでエンディングに向かって気分をどんどん昂揚させていく流れるような曲想。すごいです。
これは本当に近年稀に見る名曲じゃないかという気がします。この曲に比べてしまうと、あの「踊る大捜査線」のオープニングテーマもかすんでしまいます。NHKでやっている「太王四神記」はあの大作曲家 久石譲氏が音楽を担当していますが、この曲のスケール感に比べると、どことなくチンマリして聞こえてしまうくらいです。
作曲は佐橋俊彦氏。実は小生そのお名前を存じませんでした。で、Wekipediaで調べてみると、知る人ぞ知る大作曲家・・・・。アニメやドラマで長年にわたって数多くの楽曲を提供しておられます。
身の程知らずもいいところですが、小生もこんな素晴らしい楽曲を書いてみたいと思いました。思うだけならいいでしょ?
このドラマ「鹿男あをによし」、ストーリーはなかなか面白いんですが、いかんせんドラマの鍵を握る鹿(作り物?)がチープすぎてガクッときてしまいます^^。バラエティじゃないんだからと突っ込みを入れたくなります。作り手も其の辺は重々承知でしょうねえ・・・・。きっと無念だったんじゃないかと同情します。まあそれを補って余りある音楽の力でありました・・・・・ということで。
参考
Wekipedia:佐橋俊彦氏
数ある番組でも特にドラマが好きで、番組改変期にドラマが無くなって、適当なバラエティの特別番組なんかが垂れ流しにされると、見るべきものが無くなったという感じで、ものすごく寂しくなります。
さてそんな小生ですが、最近聴いたTVドラマのサウンドトラックで、気になるというか、非常に感動したものがあります。
それはフジTVで放送されたドラマ「鹿男あをによし」のエンディングテーマ。
映画音楽は結構難しいみたいで、最近ではドラマ独自にオリジナルの音楽を作るケースは少なくなっているような気がします。適当な既存ミュージシャンの楽曲をはめ込んだり、オリジナルと言ってもミュージシャンの新曲発表に合わせたタイアップみたいな形でお茶を濁しているケースが多いように思えます。
そんな昨今の風潮の対極にこの楽曲があります。全編オリジナルのインストゥルメンタル。
フジTVでは、かつて「踊る大走査線」でも全編オリジナルのインストゥルメンタル曲を使用して非常に支持を受けました。
ちょっと前まではフジTVのドラマは、台詞とBGMのミックスバランスが非常に悪くて、BGMが前に出過ぎというきらいがありました。せっかくの台詞がBGMでかき消されるということもしょっちゅうでした。最近は音声部門の現場の責任者が変わったのか、そのあたりが改善されてきて見ていても違和感を感じなくなってきました。
まあそれはちょっと別の話なので横に置いておくとして、この「鹿男あをによし」のエンディングテーマは歴代の映画音楽などと比べても、ものすごく秀逸な出来栄えじゃないかと思っとります。
いくら言葉で言ってもわからないですよね。というわけで動画を用意してみました。お時間と興味のある方は Please listen.
「鹿男あをによし」エンディングテーマ
「鹿男あをによし」サウンドトラック(高音質)
百読は一聴に如かずという言葉はありませんが、もう聴いてもらえばお分かりですよね。
カッチリ計算し尽くされた構成と疾走感溢れるリズム。 重厚なオーケストレ-ションの中で自由奔放に奏でられるシンセサウンド。強烈なインパクトを与えるアクセント。もう言うことは無い・・・・ってな感じです。最初に度肝を抜き、中間部に穏やかな旋律をはさんでエンディングに向かって気分をどんどん昂揚させていく流れるような曲想。すごいです。
これは本当に近年稀に見る名曲じゃないかという気がします。この曲に比べてしまうと、あの「踊る大捜査線」のオープニングテーマもかすんでしまいます。NHKでやっている「太王四神記」はあの大作曲家 久石譲氏が音楽を担当していますが、この曲のスケール感に比べると、どことなくチンマリして聞こえてしまうくらいです。
作曲は佐橋俊彦氏。実は小生そのお名前を存じませんでした。で、Wekipediaで調べてみると、知る人ぞ知る大作曲家・・・・。アニメやドラマで長年にわたって数多くの楽曲を提供しておられます。
身の程知らずもいいところですが、小生もこんな素晴らしい楽曲を書いてみたいと思いました。思うだけならいいでしょ?
このドラマ「鹿男あをによし」、ストーリーはなかなか面白いんですが、いかんせんドラマの鍵を握る鹿(作り物?)がチープすぎてガクッときてしまいます^^。バラエティじゃないんだからと突っ込みを入れたくなります。作り手も其の辺は重々承知でしょうねえ・・・・。きっと無念だったんじゃないかと同情します。まあそれを補って余りある音楽の力でありました・・・・・ということで。
参考
Wekipedia:佐橋俊彦氏
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2001.04.18
映画と音楽
最近身の回りでいろいろな出来事があり、そのことを書き始めるとかなり愚痴っぽくなりそうなので、ここはひとつ肩の凝らない映画の話なんぞでお茶を濁させていただこうと思います。
映画は総合芸術であると良く言われますよね。文学・演劇・美術・音楽、確かにそこにはたくさんの芸術的要素がびっしり詰まっています。しかしそれはそういう要素があるというだけのことであって、その質についてはまた別次元の話です。
観客は目で耳で、そして最近はカラダ全体で2時間とかの間、光と影そして音響によって構築された世界に閉じ込められ、作り手が繰り出す刺激に晒されることになるわけで、質の高い映画は観客に心地よさを与えひととき現実世界の煩わしさから逃れる手助けをしてくれますが、逆に質の低い映画は不快感とそれ以上に精神的肉体的苦痛をもたらすのもまた事実です。
もうこの歳になると奇をてらった映画はちょっと厳しいものがあり、どうせ見るなら「気分が良くなるもの」を無意識的に選択してしまいます。そういう意味では初めて見ることに意義のある映画というのではなくて、何度も何度も見たい映画がお好みということになるのでしょうか・・・・。
私が音楽畑に足を突っ込んでいることもあり、今回は音楽に焦点を当てて超個人的趣味を基準に「私のお勧めする心地よい映画ベスト3」を選び、それらにまつわる無駄話しをしてみようと思います。
さて私のお気に入りベスト3ですが、まず第一はビリー・ワイルダー監督の「アパートの鍵貸します」。

ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンが共演したラヴコメディの名作中の名作です。私が余計な解説をするまでもありませんね。毎年クリスマスシーズンになるとなぜかこの映画が恋しくなるほど大好きな映画です。
次に好みは分かれるところだと思いますが、パーシー・アドロン監督のドイツ映画「バグダッド・カフェ」

ラスベガス近くの砂漠地帯にポツンと佇む一軒のモーテルを舞台に繰り広げられる住人達の不思議な交流と奇跡・・・・。何度見てもその都度何かが心に染み込んでくるような作品です。
そして最後は P・J・ホーガン監督の「マイ・ベスト・フレンズ・ウエディング」

今年のアカデミー賞でオスカーを獲ったジュリア・ロバーツが主演し、あのキャメロン・ディアスが助演した1997年のハリウッド映画。これもジャンルでいえばラヴコメディです。
最初の2本は「うーむ。なるほど」と肯いていただけるかと思いますが、最後の1本については「ちょっと違うんじゃない?」という声があちこちからあがりそうです。それどころか「そんな作品聞いたことも無い。」という方も多いかもしれませんが、実はなかなか心地よいんです、これが。詳しい話はまた後でということで・・・。
私自身は映画通というわけでもないので、他にも素晴らしい作品があるかと思いますが、あくまで乏しい経験と独断的趣味嗜好で選んだものですので、そのへんはご容赦願います(笑)。
さてこの3本に共通して言えるのは、映像と音楽がとてもうまくマッチしているということ。
音楽という点に関して言えば、音楽は抜群に良いのだが、ストーリーがいまいち・・という作品も結構ありますよね。
例えばダスティン・ホフマン主演の「卒業」、サイモン&ガーファンクルの音楽は画期的だった。

それからクロード・ルルーシュ監督のフランス映画「男と女」、音楽はフランシス・レイ。そうそうあの「シャーバーダー シャバダバダ・シャバダバダ、ダーラーリー シャバダバダ・シャバダバダ・・・・」です。

そして初めてモダンジャズを映画音楽に採り入れたルイ・マル監督、ジャンヌ・モロー主演のフランス映画「死刑台のエレベーター」。音楽は言わずと知れた帝王マイルス・デイヴィス・・・・。

これらの映画は音楽の方が勝ってしまっていて、私の場合見終わった後映画全体の印象よりも音楽の印象の方が強烈に頭に残ってしまいました。これは総合芸術という意味ではやっぱりアンバランスというかちょっと失敗ということになるのではないかなと思っています。
今日はこのへんで・・・・・。
映画は総合芸術であると良く言われますよね。文学・演劇・美術・音楽、確かにそこにはたくさんの芸術的要素がびっしり詰まっています。しかしそれはそういう要素があるというだけのことであって、その質についてはまた別次元の話です。
観客は目で耳で、そして最近はカラダ全体で2時間とかの間、光と影そして音響によって構築された世界に閉じ込められ、作り手が繰り出す刺激に晒されることになるわけで、質の高い映画は観客に心地よさを与えひととき現実世界の煩わしさから逃れる手助けをしてくれますが、逆に質の低い映画は不快感とそれ以上に精神的肉体的苦痛をもたらすのもまた事実です。
もうこの歳になると奇をてらった映画はちょっと厳しいものがあり、どうせ見るなら「気分が良くなるもの」を無意識的に選択してしまいます。そういう意味では初めて見ることに意義のある映画というのではなくて、何度も何度も見たい映画がお好みということになるのでしょうか・・・・。
私が音楽畑に足を突っ込んでいることもあり、今回は音楽に焦点を当てて超個人的趣味を基準に「私のお勧めする心地よい映画ベスト3」を選び、それらにまつわる無駄話しをしてみようと思います。
さて私のお気に入りベスト3ですが、まず第一はビリー・ワイルダー監督の「アパートの鍵貸します」。

ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンが共演したラヴコメディの名作中の名作です。私が余計な解説をするまでもありませんね。毎年クリスマスシーズンになるとなぜかこの映画が恋しくなるほど大好きな映画です。
次に好みは分かれるところだと思いますが、パーシー・アドロン監督のドイツ映画「バグダッド・カフェ」

ラスベガス近くの砂漠地帯にポツンと佇む一軒のモーテルを舞台に繰り広げられる住人達の不思議な交流と奇跡・・・・。何度見てもその都度何かが心に染み込んでくるような作品です。
そして最後は P・J・ホーガン監督の「マイ・ベスト・フレンズ・ウエディング」

今年のアカデミー賞でオスカーを獲ったジュリア・ロバーツが主演し、あのキャメロン・ディアスが助演した1997年のハリウッド映画。これもジャンルでいえばラヴコメディです。
最初の2本は「うーむ。なるほど」と肯いていただけるかと思いますが、最後の1本については「ちょっと違うんじゃない?」という声があちこちからあがりそうです。それどころか「そんな作品聞いたことも無い。」という方も多いかもしれませんが、実はなかなか心地よいんです、これが。詳しい話はまた後でということで・・・。
私自身は映画通というわけでもないので、他にも素晴らしい作品があるかと思いますが、あくまで乏しい経験と独断的趣味嗜好で選んだものですので、そのへんはご容赦願います(笑)。
さてこの3本に共通して言えるのは、映像と音楽がとてもうまくマッチしているということ。
音楽という点に関して言えば、音楽は抜群に良いのだが、ストーリーがいまいち・・という作品も結構ありますよね。
例えばダスティン・ホフマン主演の「卒業」、サイモン&ガーファンクルの音楽は画期的だった。

それからクロード・ルルーシュ監督のフランス映画「男と女」、音楽はフランシス・レイ。そうそうあの「シャーバーダー シャバダバダ・シャバダバダ、ダーラーリー シャバダバダ・シャバダバダ・・・・」です。

そして初めてモダンジャズを映画音楽に採り入れたルイ・マル監督、ジャンヌ・モロー主演のフランス映画「死刑台のエレベーター」。音楽は言わずと知れた帝王マイルス・デイヴィス・・・・。

これらの映画は音楽の方が勝ってしまっていて、私の場合見終わった後映画全体の印象よりも音楽の印象の方が強烈に頭に残ってしまいました。これは総合芸術という意味ではやっぱりアンバランスというかちょっと失敗ということになるのではないかなと思っています。
今日はこのへんで・・・・・。
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